肺がんの見えない恐怖に葛藤した日々
10年前のこと。ちょっとした外出から風邪をひいたのかと思っていたので咳をしてもたいして気にせず、ほっておいてひと月もした頃、咳は全く減らず、風邪の症状の熱とかだるさとかはほとんどなく、これは変だな、と思い始めました。咳のする元が喉といよりはもっと身体の奥からくる感じがするのです。けれども他の症状はない。一抹の不安が日々、募り始めて行きます。そういえば振動の動機がおかしいかもしれにない、とか、咳ってもしかして肺かもしれない、とか。その頃はタバコは止めて1年足らずの時期でした。さっさと病院へ行けばよいという意見もありますが、いざ、病院で一番聞きたくないこと、それは「肺がん」だという疑いなどをされたら、もう嫌だという思いが強くあります。つまりそんな診断結果はいやなのですね。そこに咳がなおらなくても病院へ行くとかどこかで検査をするとかの判断を贈らせていきました。だんだん眠るときも深夜も咳をするようになってきました。喘息かも、とか肺がんではない期待を願う毎日となりました。それだけ「がん」という病名には恐怖心が植え付けられているのだと悟った次第です。わたしの咳がひどくなってきて、家族からとにかくお願いだから病院で検査してきてといわれて、やっと病院へ行くこととなりました。結果はアレルギー性気管支ぜんそくでした。しかし肺がんへの恐怖心がなくなったわけではないのです。
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